テレビアニメや映画で知られる「ルパン三世」がとうとう新作歌舞伎となって2023年12月新橋演舞場で上演されるという驚きの発表が松竹株式会社からありました。1971年にテレビアニメとして第１シリーズが初演され、現在まで約50年間、何らかの形で上演され続ける長寿作品です。それがいよいよ歌舞伎になるという事で主要キャスト、あらすじ、見どころなどをまとめてみました。
そもそもルパン三世って？
『ルパン三世』は、モンキー・パンチ原作の漫画作品で、1971年にスタートしたテレビアニメが有名です。
赤いジャケットでもみあげ面長、ひょろっと足の長いキャラクターのルパン三世はおなじみですね。
その『ルパン三世が』新作歌舞伎『流白浪燦星』として2023年12月新橋演舞場にお目見えします。
「ルパン三世のテーマ」の歌詞にある「空をかける ひとすじの流れ星」と歌舞伎で盗賊が活躍する演目と言えば、「白浪物」ですが、そこから漢字を当てたということで、歌舞伎との親和性が高いことがうかがえますね。
主要キャストは既に発表されています。ルパンはどの役者さんが演じるのでしょうか？
ルパン三世は誰？主要キャストをご紹介
流白浪（ルパン）は片岡愛之助（かたおかあいのすけ）さんです。
奥様は峰不二子ですからぴったりですね。いえいえ、奥様は藤原紀香さんです(^^;)
物語は時代を石川五右衛門が実在した安土桃山時代に設定し、歌舞伎の技法や演出を盛り込み、流白浪達の活躍を描いていくということですからどんな流白浪になるのか楽しみです。
石川五エ衛門は誰？
石川五エ門を演じるのは尾上松也（おのえまつや）さんです。
原作では大泥棒の石川五右衛門を先祖に持つ剣士で13代目に当たる設定とのことですが、歌舞伎版ではどんな設定になるのでしょうか？
松也さんは、新作歌舞伎『ファイナルファンタジーX』『刀剣乱舞』など実績がありますからテッパンじゃないかと期待が高まります。
決め台詞の「またつまらぬ物を斬ってしまった」は聞けるのか？楽しみです。
次元大介は誰？
そして次元大介を演じるのは市川笑三郎（いちかわえみさぶろう）さんです。
歌舞伎では女方を勤められることの多い市川笑三郎さんですが、なんとびっくりの次元大介です。
ルパンにとっては一番の相棒で凄腕の拳銃使い。
クールな性格だけど、仲間に対し義理堅く頼れる人物として原作では描かれています。
笑三郎さんの次元大介、なんとなく別班の香りが漂ってきますね。
あのクールな役どころと繋がっているようないないような、どんな笑三郎次元になるのかここも見どころのひとつかと思います。
峰不二子は誰？
そして流白浪一味の中で唯一の女性、女方が峰不二子、ふーじこちゃんなのですが、こちらは何と市川笑也（いちかわえみや）さんが演じられます。
市川笑也さんは澤瀉屋の役者さんで市川猿翁（三代目猿之助）さんのお弟子さんです。
国立劇場第5期歌舞伎俳優研修修了後に猿之助門下に入り、部屋子になられています。
梨園出身の方ではありませんが、その美貌と実力で三代目猿之助さんの相手役を長く勤められ、現在も澤瀉屋のベテランとして女方を勤めておられます。
声が魅力的で、透明感があって清廉な印象の声なのですが、どんな「ルパァーン」が聞けるのかこれも楽しみでなりません。
銭形警部は誰？
銭形警部役は市川中車さんです。
もう間違いないですね。
キャラ的に一番合っている役者さんではないでしょうか？
映像のお芝居の経験も活かして、どんな銭形のとっつぁんを描き出してくれるのかこれも楽しみです。
追加の出演者が発表になりました
追加の出演者の方が発表されました。
別の演目では真柴久吉は石川五右衛門の敵役だったよなーくらいしか分からないんですが、尾上右近さんが傾城ということは誰か？ひょっとして銭形警部が恋に落ちちゃうのかな？とか、牢名主がいるってことは誰か牢に入れられちゃう？とか妄想が後を絶ちません(^^;)
| 傾城糸星・伊都之大王 | 尾上 右近 |
| 長須登美衛門 | 中村 鷹之資 |
| 牢名主九十三郎 | 市川 寿猿 |
| 唐句麗屋銀座衛門 | 市川 猿弥 |
| 真柴久吉 | 坂東彌十郎 |
あらすじと見どころ
時代は安土桃山時代。
ルパン三世とその仲間である次元大介は、国宝級のお宝である“卑弥呼の金印”を狙っています。
金印の封印を解くには、雄龍丸と雌龍丸という2本の宝剣が必要で、金印と宝剣がそろった暁には天下を獲る力を手にできると伝えられています。
しかし、大盗賊として名を轟かせる石川五右衛門の手の中に雌龍丸あり、五右衛門も同じく卑弥呼の金印を狙っていたのです。
ルパンが惚れる峰不二子も、峰不二子も何か秘密を握っている様子。
さらに天下を治めるる真柴久吉も金印を狙っている様子、ルパンの宿敵・銭形警部もルパンと五右衛門たちを捕まえようと追っています。
ルパン三世と石川五右衛門が激突する、スリリングな争奪戦。その結末は…？
チケットや公演に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
まとめ
少し前の片岡愛之助さんのインタビューでルパンをされることは語られていたので、なんとまた大胆なことを松竹は・・・と思っていたのですが、配役を聞いて俄然楽しみになってきました。このブッキングはいつから決まっていたのかわかりませんがほんとに妙があるなぁと感じてしまいますし、他の配役も気になるところです。続報がありましたらフォローしていきますのでお楽しみに。
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