新作歌舞伎刀剣乱舞月刀剣縁桐での同田貫正国役が記憶に新しい中村鷹之資さん、現在はルパン歌舞伎で長須登美衛門を演じておられます。お父様は歌舞伎役者で人間国宝の中村富十郎(故人)さん、お母様は女優、妹さんは舞踊家という華麗なる芸能一家の御曹司なのです。若干24歳という若さながら父親譲りの舞踊に定評がある中村鷹之資さんの、名前の読み方や家系、中村吉右衛門さんとの関係についてまとめてみました。
中村鷹之資プロフィール
初代 中村鷹之資(なかむらたかのすけ)
【屋号】天王寺屋(てんのうじや)
【本名】渡邊 大(わたなべだい)
【生年月日】1999年4月11日
【出身地】東京都
【趣味】ダイビング 釣り
【学歴】2022年3月学習院大学経済学部経営学科卒業
2001年4月歌舞伎座 『石橋(しゃっきょう)』にて文珠菩薩を勤め中村大を名乗り初舞台
2005年11月歌舞伎座『鞍馬山誉鷹(くらまやまほまれのわかたか)』の牛若丸で初代中村鷹之資を披露
お名前は中村鷹之資、なかむらたかのすけと読みます。
1999年4月生まれなので初舞台が2歳、2歳でお客様の前で歌舞伎座の舞台に立てるなんて流石です。
中村鷹之資の父は国宝、母は女優、家系が凄い
【祖父】四代目中村富十郎(父方)
【祖母】(初代) 吾妻徳穂(父方)
【父】 五代目中村富十郎
【母】 渡邊正恵(元女優)
【妹】 渡邊愛子(舞踊家)
中村鷹之資さんのお父様は五代目中村富十郎さんで、人間国宝となられた方です。
踊りの名手として知られ、時代劇や世話物の役柄でも当たり役の多い役者さんでした。
そのお父様の3度目の結婚相手、元女優の久邇 瑳代子(クニサヨコ)さんとの間に生まれたのが中村鷹之資さんです。両親の年齢差が33歳というのも驚きですが、鷹之資さんが生まれた時の富十郎さんは69歳、妹の愛子さんが生まれた時が74歳ですから、当時は大きな話題になりました。
中村鷹之資さんの初舞台が早いのも自分の目が黒いうちにという思いが強かったのかもしれませんね。
そして、中村鷹之資さんのおばあ様が日本舞踊の吾妻流家元の吾妻徳穂さんです。
その孫娘である当代の二代目吾妻徳穂さんの結婚相手が四代目中村鴈治郎さんなので、その長男である中村壱太郎さんは親戚筋に当たるんですね。
中村鷹之資の後ろ盾、中村吉右衛門との関係は?
歌舞伎役者で踊りの名手である父、女優の母、日本舞踊の宗家・家元である祖母。中村鷹之資さんには歌舞伎の系統を守るDNAが脈々と流れているんですね。
しかし、中村鷹之資さんの父、中村富十郎さんは鷹之資さんが11歳の時に直腸がんにより81歳で亡くなっています。
歌舞伎役者としての道を歩み始めたばかりの跡継ぎである鷹之資さんを残して逝くことことはさぞかし無念であったろうと思われます。
歌舞伎の世界では父親の存在が大事です。
11歳という若さで父親を失った中村鷹之資さん、その四十九日が過ぎた時に、中村吉右衛門さんに、鷹之資さんの後ろ盾をという話がもたらされたことで吉右衛門さんが鷹之資さんの後ろ盾を引き受けられました。
それは、父親の中村富十郎さんが、中村吉右衛門家の上置き(集客力を上げるための人気役者)を勤められていたことがきっかけです。
2012年1月の公演では、中村富十郎さんの一周忌追善狂言として鷹之資さんと吉右衛門さんで『連獅子』を勤められました。
親獅子が子獅子を谷底に突き落とし、這い上がってきた強い子だけを育てるという伝説に基づいた演目で、実際の親子で上演されることが多い演目です。実子に男子がいない吉右衛門さんと実の父を亡くした鷹之資さんということで注目されました。
そんな吉右衛門さんも2021年11月28日に77歳の若さで亡くなりました。
吉右衛門さんは「富十郎襲名までは後ろ盾として支えていく」と当時のインタビューで語られていましたがそれはかなわぬこととなりました。
中村鷹之資はどこで観られるの?今後の出演予定
NO | 会場 | 公演期間 | 時間 | 演目 |
1 | 新橋演舞場 | 2023年 2月5日(火)~25日(月) | 昼の部 | 新作歌舞伎流白浪燦星(ルパン三世) 長須登美衛門 |
夜の部 | ||||
2 | 歌舞伎座 | 2024年 1月2日(火)~27日(土) | 第1部 | 當辰歳歌舞伎賑 五人三番叟 英獅子 |
チケットや演目に関する詳細はこちらをご参照ください。
まとめ
今回は中村鷹之資さんの家系や中村吉右衛門さんとの関係についてまとめてみました。若くして実の父親や後ろ盾を亡くした中村鷹之資さんですが、古典、舞踊は元より新作歌舞伎など花形世代と交わることで切磋琢磨され、今後がますます楽しみになってきました。
最後までお読みいただきありがとうごさいます。
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